夕マズメの熊本・人吉道場

今日は、夕刻より一人稽古を始めました。

 

身体をあたためるために、先ずは抜きから。使用する木刀は、師範監修による奥田派の初代木刀。全長130㌢に迫り、太くて重く、野太刀という名に恥じない武骨な木刀です。これを抜き上げるには少し練習が必要かもしれません。また、打ち廻りにも使えて重宝しています。

 

抜く瞬間、左足は内に絞り、低い姿勢から一気に上方へ抜き上げます。

抜き上げから抜き終わりにかけては、左重心になっているのを右重心へと絞り返すのがミソのようです。時々、成功すると、下半身がブレずに打撃力が増すようです。

続いては続け打ち。薄暗い夕マズメの中、雨も降り出してきました。。。

 

自顕流の打ち棒の先端は、通常3~4㌢のようです。しかし、鍛練のために、直径8㌢に迫る太さの打棒で稽古します。ユス木であることから非常に重くて堅い木棒です。

そして、腰をうんと低く落として、左足(太もも)を垂直に努めながら続け打ちを繰り返します。

日頃使わない筋肉であるかことから、激痛が走り数が稼げません。正直泣けてきます(泣)ホントニ。

 

最後は、掛かりを少しやって今日の稽古は終了です。

 

自顕流は、一人稽古を基本とし、一人稽古ができれば独り立ちとも言われます。

群れず一人稽古する意味は、敵は己であり、とてもキツいものです。これに打ち勝つことも修行のひとつかもしれません。