御祓い

今日は、真言宗の寺院で、70年ぶりに復刻した野太刀自顕流仕様木刀の護摩祈祷を執り行いました。

奥田先生が遺し託された野太刀自顕流仕様の木刀が遂に現代に蘇りました。

奥田先生の高弟・別府師範も「70年の夢が実現した!」と言わしめる理想のカタチ(木刀)になりました。

当会は、神仏を尊い、野太刀自顕流(剣術)は神事であるという信心深さを重んじています。

新たに完成した木刀には、魔(外から入り込む外魔、使い手の心の煩悩からくる内魔)が近づかないよう、また入り込まないよう、特に薬師如来(煩悩を消してくれる神)や不動明王(魔が近づかないように守る神)の神様へ火で焚き、神仏をお呼びして護摩祈祷いたしました。

 

御祓いを受けた木刀や刀は、とてもピュアな御神刀に生まれ変わった印象を受けます。私自身とても清々しい気持ちになりました。

ご住職様のご厚意で、本日より三日間護摩祈祷していただくことになりました。

あとは、私たち門人の心の在り方次第でしょうか。

ご住職様曰く、「三力具足」と言って、仏様・行者(住職・宮司)・信者(一般人)が、心の在り方を同じく信心深く想うことにより、御祓いがより効果的に得られるとのことです。

野太刀自顕流仕様フラッグシップモデルの木刀が遂に完成しました。

野太刀自顕流は、一千年以上も前に大伴家末裔の伴兼行(肝付氏先祖)が伝え、江戸後期までは、肝付一族の薬丸家が家伝の技として「野太刀流」、または「野太刀の技」と称し、薩摩藩を中心に広まりました。

歴史的にもそれを次世代に伝えるために、木刀銘を、「野太刀」と命名しました。また、肝付一族の家紋(定紋)である鶴紋を彫っています。

 

初代は、奥田先生より受け継いだ奥田派時代に使用していた木刀をベースに、僅かに筋肉を落とし持ち重りを軽減したモデル。

相対稽古では打ち負けないマッスルパワーを持たせ、特に、掛かりや打ち廻りそして長木刀の技など激しい打ち込み打ち合いに大いに活躍する武骨な木刀です。

 

一方の弐代は、初代を継承しつつも、奥田先生の愛刀と修正すべき点(遺志)を忠実に復刻させました。初代よりもスリム化と持ち重りを軽減するために、ミリ単位で何度も修正を繰り返しました。

これにより、4尺2寸もある長大な太刀で、1㌔超えの重厚な作りにもかかわらず、上方2/3が無いのではないかと思うぐらいに絶妙なチューニングが施されています。瞬時のトップスピードが要求される「抜き」の技には、その実力を十二分に発揮します。

先ずは、二つの木刀を手に取り、持ち重りなく打ち込めて、心地よく抜けられる抜き味をぜひ体感ください。

 

 

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    字引 (月曜日, 03 8月 2015 12:53)

    おめでとうございます。
    奥田師範のご意志を、成し遂げられたことは、素晴らしいですね。

    以前もコメントいたしました保存会(東京)の門弟です。
    二式、とても欲しいです。^_^

  • #2

    竹内 (月曜日, 10 8月 2015 17:38)

    かっちょえー(*^^*)

  • #3

    吉右衛門 (火曜日, 01 9月 2015 20:02)

    字引様
    返事が遅れて申し訳ございません。
    只今、ホームページの不具合のために更新ができない状態です。
    ご注文される際は、お手数ですが、「お問い合わせ」より送り先等を送信して頂ければ、確認次第、製作に取り掛かりたいと思います。
    何卒よろしくお願い申し上げます。