やっぱり野太刀自顕流はユスで決まり!

今日は、木刀製作のために宮崎県都城市へ行ってきました。

都城市は、宮崎県南西部の霧島山系麓の盆地に位置した南九州の中核都市です。都城木刀は、全国の木刀の90%以上の生産量を誇り、宮崎県の特産品にもなっています。

野太刀自顕流の打ち棒に使われる木材と言えばユス。一般的な樹木名ではイスノキとして知られ、南九州の常葉樹のひとつです。

国内で最も堅くて重く粘りもあることから木刀に適した木材です。ただ、なかなかの入手困難な木のようです。特に100年近く経った大木(上記写真)となると…希少価値が上がります。実際に山を歩いても、そう簡単にお目にかかれるものではないですね。さらに樹齢300年以上のユスとなれば、芯はスヌケと呼ばれ高級木刀になります。もう宝探しの世界です(汗)

樹齢100年前後の数十年寝かした良質なユスをセレクトし製作に取り掛かりました。ユスは、ピンク?紫?色をした深みのある独特の木材です。年を重ねるごとに深みのある濃い色合いになっていくそうです。

今回は、お客さまより注文を頂いた4尺2寸の野太刀木刀(初代と弐代)と復刻モデルの小太刀木刀を一本一本、職人の手で作製していきました。

やっぱり自顕流にはユス製の木刀がお似合いですね♪

武骨で太い木刀がメーンの野太刀自顕流には、口伝で小太刀の技が残されています。意外かもしれませんが、野太刀自顕流の究極は、この短い木刀で片手持ちで斬り込む「小太刀の技」なのです。

長大な野太刀初代と弐代とともに、興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。是非お試しあれ!!

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コメント: 1
  • #1

    湯前大作 (日曜日, 22 10月 2023 12:21)

    鎌倉在住の老人(71歳)です。友人と鎌倉の海岸で自顕流のまねごとをしていますが、自顕流の木刀を捜しています。木刀の販売をされているのであれば購入は可能でしょうか?